古明地洋哉ワンマンライブ#2 2012.11.3④
昨日の代官山でのセットリストがアップされましたね。
「荒野と光」という、なんとも魅力的なタイトルの曲が、そこに記されていました。
ま、まさか…純粋な新曲…。
ちょっと! ちょっとちょっと!(ザ・タッチ風に)
ワンマンライブでは披露してくださらなかった新曲を、そこで披露なさいますか?
(#2のテーマが、そういうところにはなかったのでしょうが…)
それと同時に、来年1月5日(土)ワンマンライブ#4の告知が!
なんとうれしいことでしょう。
そして今年のライブは、12月9日(日)のワンマンで最後だとのこと。
ワンマンライブ#3…。
参加したい…
のですが…
その日は…仕事が…
入ってしまって…いて…(泣)
ぐっ…(涙)
そこでは、2012年現在の古明地さんが作られた最新作(「荒野と光」という曲は、おそらくそうなのでしょう)が、奏でられるのでしょうか。
(#1、#2とも、未収録曲は演じてくださいましたが、それは、これまでのライブですでに披露された曲たちでした)。
そうであってほしい…、ファンとして切実に望みながら、しかしそれを聞き逃さなければならないのが堪らない、という僕のこの複雑な気持ち、分かって頂けるでしょうか。
それにしても、#2のライブでは、アンコールも含めてカバーが7曲も披露されました。ここ数年、古明地さんはカバーを重要なテーマとしていらっしゃるようです。
今回、レディオヘッドのトム・ヨークの弟であるアンディ・ヨークの「One In A Million 」という曲を披露して下さいました。すばらしかった…。
さっそくYOU TUBEで検索して、何度も聴いています。この浮遊感。この切ない自由。たまらない名曲です。
古明地さんがあのように魅力的に歌ってくださらなかったら、決して知ることはなかったでしょう。(トム・ヨークに弟がいることすら、知りませんでした。)
ワンマン#1では、ボブ・ディランのカバーを何曲か演じられていましたが、#2ではそれを踏まえて「歌の伝承の意義」について、おっしゃっていました。
曲をカバーするというのは、つまり歌を伝承する、歌い継ぐ、それを次代の聴き手やミュージシャンに広めるという面を持っている…。
以前にボブ・ディランの伝記を読んだとき、同様の趣旨の発言があったのを覚えていたので、古明地さんは、ひょっとしてそういう意識をお持ちなのかも、とは思っていました。(ボブ・ディランを歌われるということには、その生きざまや、ミュージシャンとしての在り方への敬意もあるかもしれません。)
そしてまた、積極的に偉大な先人の名曲をカバーするという古明地さんの行為には、御自身の作品たちへの想いも、あるような気がします。
世に出回っている流行歌なるものなどは、微塵も寄せ付けぬ、凌駕してあまりある傑作をお作りであることへの自負。
くだらない歌が、わがもの顔に出回っている世の中への反発。
テレビや有線から否応なしに流れてくる、上っ面ばかりのラブソングの数々への軽蔑。(『PRESTO』を聴いたことがない人ばかりなんですよ、この世界は?! 以前からの古明地ファンで、まだお聴きでない方は、ぜひともこの名曲に、お会いになることをお勧めします。)
そのような状況で、本物の歌がどのように歌い継がれていくのか。
この資本主義社会において、消費物として扱われていく多くの歌たちの中で、自身の歌が、財産として伝わっていってほしい、という想いがあるのかもしれない…そんな風に思えます。
それにしても、新曲を望むのはファンの人情。
ワンマンライブ#4では、最新曲にも是非、出会いたいと切実に願う私でした。