day/dreamer

敬愛する古明地洋哉さんをはじめ、音楽や芸術について書き綴っていきたいと思っています

2010-01-01から1年間の記事一覧

星の埋葬

灰と花アーティスト: 古明地洋哉,弥吉淳二出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2004/11/25メディア: CD クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る この曲は4分半にも及ぶ凄まじいアウトロを持っている。 なぜこの凄まじさ、強烈さに、20代の…

Because The Night

疾走感あふれるアコースティックギターの魅力的なストロークで始まるこの曲は、『想いが言葉に変わるとき』地方限定盤シングルの3曲目に収録されている。 これは、アメリカを代表する女性ロックシンガー、パティ・スミスの代表曲を古明地洋哉がカヴァーした…

夜よ、まだ明けないで

学生時代は、毎朝のように自慰行為に耽ってた。 文のしょっぱなから何を書いているんだ、という感じですが、当時の僕の目覚めには、とにもかくにも快感があったわけです。 働くようになってからは、迂闊にそんなことはできなくなった。目覚めに、しんどさを…

メランコリー(part 1)

daydreamアーティスト: 古明地洋哉出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2003/04/23メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (7件) を見る 暗闇の中を、移動していく心。春の風が吹いている。徐々に淡い光が見えてくる。 ゆったりと絶妙のアルペ…

こころ

讃美歌Iアーティスト: 古明地洋哉,弥吉淳二出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2004/11/25メディア: CD クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る 先日、同僚から古明地洋哉について聞かれたので、説明していたところ、 「井上陽水みたいな感じ…

11年前の、大学卒業式

四年間にわたってずっと片想いしていた女の子は、晴れ着姿で光沢スーツの男達に囲まれていた。 僕は、さえない背広を着て、さほど仲良くもない友人と、ベンチだかコンクリートブロックだかに座ってその様を見ていた。 本当に何にも言えないまんまだったな…。…

嘆きの天使

孤独の音楽アーティスト: 古明地洋哉,Kumagai Akira出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2003/12/03メディア: CD クリック: 19回この商品を含むブログ (19件) を見る 曲がスタートするとまず、超音波的なヘルツの高そうな音が耳に入ってくる。切羽詰った…

夢のかげ

灰と花アーティスト: 古明地洋哉,弥吉淳二出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2004/11/25メディア: CD クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る アルバム『灰と花』の3曲目に収められたこの曲。無性に好きだ。 けれど、そんな風に好きになっ…

憧れ

夜の冒険者アーティスト: 古明地洋哉,根岸孝旨,弥吉淳二出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2004/11/25メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (30件) を見る 古明地洋哉ファンの方は、友人や知人に、古明地洋哉というアーティストをどう説明…

(just like a)stoned flower

「想いが言葉に変わるとき/stoned flower」アーティスト: 古明地洋哉出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2004/02/04メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る はあ。俺は毎日、何を小難しいことを書いているんだろう。なん…

想いが言葉に変わるとき

想いが言葉に変わるときアーティスト: 古明地洋哉,弥吉淳二出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2004/04/21メディア: CD クリック: 17回この商品を含むブログ (11件) を見る 古明地さんの曲の中で、唯一、カラオケに入っているのがこの『想いが言葉に変…

GRACE

【grace】 1 優美。優雅。 2 恩恵。恩寵(おんちょう)。 日本という国がロストジェネレーションと呼ばれる世代を街に送り出していた時期に、古明地洋哉はデビューした。 理想も野心も美意識もある一人の若者が、音楽の真実を掴み取ろうとしたその軌跡におい…

hallelujah

hallelujah(ハレルヤ)アーティスト: 古明地洋哉出版社/メーカー: ミディ発売日: 2002/10/09メディア: CD クリック: 20回この商品を含むブログ (8件) を見る これは、物凄いアルバムだ。 このアルバムは、古明地さんが作り上げられた最高傑作だ。 同時に、ア…

STARLIGHT

感動的な曲だ。 前奏の高揚感溢れるギターストロークは、僕の中でコールドプレイを超えている。 もちろん、そんな比較は、かえってこの名曲に失礼だ。 なぜなら、『讃美歌Ⅱ』の冒頭を飾るこのメロディーの洪水は、紛れもない「star light」を、独自に表現し…

口笛

古明地さんの新曲は、一体どのくらいあるんだろう。 ライブで披露されているものだけでも、かなりの数にのぼっているはず。僕はそのことを思うと、逆に不安になってくる。 だって僕は、全部聴きたいから。 2枚組みでも、3枚組みでもいい。 次のCDには、…

太陽のまばたき

熱心な古明地洋哉のファンなら、このSSWの曲に、電子音というものがどれほど魅力的に駆使されているかということを、ご存知のはずだと思う。コンピュータを用いて創造された電子音や、エフェクトされた加工音が、美しく独創的に鳴り響くのを聴いてイマジ…

世界の果て

爽やかで美しいギターカッティングの音色から始まる『世界の果て』は、『空砲』という古明地洋哉・大勝負の一曲のすぐ隣で、色あざやかに咲いている。 眩しいくらいに、彩り豊かなナンバーだ。この曲には主人公と恋人がいて、二人はなんと列車に乗って旅をは…

day dream

day dream ― 空想, 夢想, 白日夢;実現不可能な計画[想像] いろんな意味で象徴的なナンバーだ。 僕が最初にこの曲を耳にしたのは、とある音楽情報サイトで特集されていた動画でだった。おそらくは、7年前。BARKSというサイトだったと記憶している。…

the lost garden

『the lost garden』は、古明地洋哉のメジャーデビューアルバム『灰と花』の冒頭を飾るナンバーだ。 伝説的な一曲でもある。 デビュー前の1年間、ほぼ家にひきこもった状態で曲作りに没頭していた古明地さんが、最後と決めたオーディションに持っていった曲…

欲望

さて、何から書き始めようかな。 僕が古明地洋哉という異色の表現者の存在を知ったのは、SNOOZER誌に掲載された加藤亮太氏の記事からだった。 すごい記事だった。「古明地洋哉は本物だ」。一新人アーティストをそのように讃える一文に帰着していく、…