day/dreamer

敬愛する古明地洋哉さんをはじめ、音楽や芸術について書き綴っていきたいと思っています

少しリニューアル、のお知らせ

 

弊ブログは、2019年10月まで、「僕は古明地洋哉のday dreamを聴いてる」というタイトルで、30余りの記事をあげてきましたが、このたび「day/dreamer」と改名し、リニューアルを図ることにしました。

 

思えば、このブログを始めたのは、まだ私が30代前半だった頃、敬愛するシンガーソングライター・古明地洋哉さんがリリース上の沈黙に入って数年が経った頃のことでした。せめて古明地さんが出演するライブを生で観たいと思いながらも、距離をはじめ、色々な事情があって叶わず、ならばそうした鬱屈した思いを、何か発信することで晴らしたいと思ったのがきっかけでした。

また、曲の紹介をすると同時に、収録アルバムをリンク付きで貼り、少しでも皆様の目に触れ、CDの売り上げに貢献したいと思ったのも、大きな理由でした。

 

ブログを始めて、古明地ファンの方からの反応を頂けたことは、とても光栄であり、嬉しいことした。

古明地さんが阿佐ヶ谷ハーネスでワンマンライブを復活された時は、さすがに私もこの時ばかりはと、喜び勇んで東京まで遠征し、ライブのレポートを書いたものです。

その後、古明地さんは現在に至るまで、ハーネスにて定期的にワンマンライブを催されていますが、私は最初の数回に参加して以来、もう何年も行けていません。

ファンとしては、東京に移住できたらよかったのですが、そうもいかず、首都から遠く離れたこの地で、ひっそりとファンを続けています。

 

20代で古明地洋哉さんの音楽に出会ったとき、私は引きこもり同然のフリーター(ときどき無職)でした。うまくいかない就職活動、うまくいかない恋、風呂もトイレもない西向きのボロアパートでの、うまくいかない生活。そうした日々の鬱屈を、古明地さんの歌はどんなに慰めてくれたでしょうか。時に性急に、時にグロテスクに、時にドラマチックに、時に捨て鉢に奏でられる曲の数々。それを歌う古明地さんの歌声を、私は今、直接聴かずとも、耳の奥に響かせることができます。そして、その歌声がなんとひた向きで、勇気に満ち、凛と響いていたかに、あらためて気づき、静かな感動に浸っています。

 

私は40代になりました。無様ながらもなんとか仕事を得て、たくさんの失敗を重ね、痛い目に遭ったり心を煩わせたりしながら、なんとかやってきました。今も悩みは尽きませんが、それでもはじめの頃よりは、少しはましな働きができるようになったと感じています。

 

古明地さんの新曲を望む気持ちや、ライブで歌声に浸りたいという気持ちは、今も変わりません。

しかし、20代の頃のように、ただ一心に古明地さんを崇拝するようなファンの在り方からは、自然と変化が生じてきたように感じています。というか、そうでなければ、少々不自然ではないでしょうか。

 

古明地さんに関する随想は、これからも、折に触れて書きたいと思っていますが、音楽や文学、芸術全般について、対象を少し広げて書いてみてもいいのではないか、という思いになっています。

古明地洋哉というアーティストを世に啓蒙するうえでも、そうする方が、適しているような気もしています。

 

この6年間で2度しか更新しなかったブログですので、いつまで続くかはわかりませんが、前よりはもう少し頻度を増やして、文章をアップしていければと思っています。

 

どうぞ、よろしくお願いします。